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まずは精神療法:その1

薬物療法一辺倒に陥ってしまうのは、「患者さんが薬に頼るから」という理由だけではありません。

医者の思考が薬物療法思考になっている場合も、薬物療法一辺倒になってしまいます。

どういう思考かというと、次の如きの思考です。

それは患者さんの話を聞きつつ、まずは「この症状にはどの薬物がいいか」という事を考えているという思考。

医者自身が、薬に頼ってしまっているわけですね。

時間がない場合はそれも仕方が無いのかもしれませんが、それが基本になってはダメだと思うのです。

まずは「この症状の原因は何か」、あるいは「現状をどうしていけばいいのか」という事を患者さんと一緒に考えていく。

答えが出ようが出まいが、それが精神療法の第一歩ではないかと思います。

そもそも私は高校生の頃、精神分析(力動精神医学)に興味がありました。

長くなるので、続きは次回にします。