原因論の罠、目的と手段

 精神医学及び医学全体を批判的にみる立場では、現代西洋医学は対症療法に過ぎないという事になります。

しかし原因論で考えていると、症状は結果という事になります。

そして原因がわかっても、実際には症状は無くなりません。

すると症状をどうにかしたいという事になり、結局は対症療法になってしまいます。

しかし目的論で考えると、症状は手段という事になります。

すると症状について、そこまでこだわる必要性は無くなります。

不適切な目的を認識するだけでも、症状は緩和されます。

しかし到底、不適切な目的を受け入れ難い人もいるでしょう。

そういう人達にとっては、仏教的な解釈が役に立つ場合もあると思われます。

それは例えば、「全ての人は悪人である」という親鸞聖人の発想です。

自分自身も悪人である事を受け入れてしまう、そして不適切な目的を捨ててしまいましょう。

この段階で、症状は消えているものと思われます。

そして適切と思われる目的に向かって進んでいくことで、次元が一つ上がるという事になるのでしょう。