ホームページに戻る ブログTOPに戻る

他力本願は、究極の自力本願か

8歳にして天涯孤独となった親鸞聖人は、次に死ぬのは自分の番であるという恐怖に怯えます。

その恐怖に打ち勝つために、8歳で出家して比叡山で数々の苦行を行いました。

しかしどんなに苦行をしてみても悟りは開けず、煩悩(死に対する恐怖)は残ったままです。

そこで比叡山を降りて京の都で、法然上人に出会います。

そして念仏と阿弥陀仏を信じ、他力本願を信じる事になります。

しかし一般論的に言えば人を不安、恐怖から救ってくれるのは他者ではなくて自分自身しかありません。

結局のところ自分自身で不安、恐怖を乗り越えるしかない。

という事は他力というのは自分自身であるという事になり、弥陀の本願に出会ったのは実は自分自身に出会っているのです。

他力を信じるという事は結局は自分を信じるという事であり、だからこそ自信たっぷりの境地となるのでしょう。