不安と心血虚

不安とは目に見えない未来の感情の事で、未来軸には際限がありません。

従って不安は陰陽論でいうところの陽に相当すると、ここでは考えます。

そう考えると血は陰の一つであり、心の血が虚した状態では際限なく不安が広がる状態となります。

「脾は気と血を生み出す源である」と言われており、血虚を改善するためには脾が丈夫である必要があります。

では正しい食事以外で脾を鍛えるには、どうしたら良いのでしょうか。

その方法の一つは丹田(脾)に意識を向け、息を数える瞑想(数息観)ではないかと思うのです。

例えば船を岸に繋ぎ止めておくためにロープを使用するとして、船が心でロープが血とします。

船(心)は暴走して不安(陽)となりやすいので、抑制するためにロープ(血(陰))で岸にとどめておくのです。

そして息を数えるという単純作業をして、丹田(脾)に意識を向ける事によって心を現在にとどめて落ち着かせておく事が出来るでしょう。

こうすることによって、脾も丈夫になっていく事が出来るのではないかと思われます。

かくしてタイムラインは未来軸から現在軸へと進み、心は脾へと帰ります。