疏肝解鬱(=ストレス発散)

気が停滞する事を気滞と言い、俗にいう自律神経失調症の事を言います。

その原因はストレスと言われており、ストレスになるものであれば何であろうと自律神経を失調させる可能性があります。

気が滞っている事がストレスの結果であるならば、滞りを動かす事がストレス発散となります。

遊走性の痛みはストレスによるものですが、ストレス発散のために遊走しているという事も出来るわけです。

従って遊走暗示が一番効く痛みは、ストレス性の痛みということになります。

母親の「痛いの痛いの飛んでいけー」が一番効くのは、打撲性の痛みではないと。

遊走性疼痛という症状がストレス発散という合目的なものであるならば、症状処方とは症状に対する愛情です。

症状処方は抵抗に対する技法というのが一般的な解釈かも知れませんが、その本体は愛情なのです。

ですから症状には、あくまでも愛情をもって接しましょう。

まさに痛みを飛ばそうとしている、母親の愛情のように。

だからといって症状が無くなるわけではありませんが……。