認知症とは

ある特定の病気を指すものではなく、何かしらの原因(脳の病気や外傷)によって、記憶障害など脳の機能障害が起き、それが持続的に進行することで日常生活にも支障をきたしている状態を総称して認知症と言います。

なお認知症に必要とされているのは、治療(キュア)ではなく、介護(ケア)と言われています。

ただ、クリニックであっても記憶力の低下をなるべく進行させないために、東洋医学で言うところの血虚タイプの方に使用される漢方薬を使用することぐらいは可能ではないかと考えています。集中力を高めるような瞑想トレーニングも試してみる価値はあります。

なお認知症には様々な種類があるのですが、日本人の全認知症患者さんの9割近くが4つの病気で占められていることから、これを四大認知症と呼んでいます。その中でも多いのがアルツハイマー型認知症で、脳血管型認知症が続きます。主な特徴などは、以下の通りです。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症とは

現時点で原因は特定されていません。ただβアミロイドたんぱくと呼ばれる異常なたんぱく質が脳内に蓄積し、さらに複合的な要因(加齢、ストレス、体質、環境 等)が加わるなどして、脳の神経細胞の数が次第に減少していき、やがて脳の萎縮が進行していくようです。それによって、記憶障害、見当識障害、思考障害(物盗られ妄想)などがみられるようになります。個人的には食品添加物は原因の一つであろうと考えています。

なおアルツハイマー型認知症は日本人の全認知症患者さんの6割程度を占めるとされ、70歳を過ぎた頃から発症率が上昇、女性の患者さんが多いのも特徴で、その男女比は1:2です。昔の日本では、アルツハイマー型認知症認知症より脳血管型認知症の方が大多数でした。なぜその比率が逆転したのか、よくよく考えてみる必要があります。

脳血管型認知症

脳血管型認知症とは

主に脳血管障害(脳梗塞、脳出血 など)の発症が引き金となって発症する認知症のことで、この場合は脳血管の血流悪化、閉塞、血管が破れるといった状態になっています。そうなると血液に含まれる酸素などが脳細胞に十分に供給されず、やがて脳の神経細胞が死滅します。このような原因で発症するのが脳血管型認知症です。

主な特徴ですが、これは認知機能の低下が障害部位に限定しているという点です。この場合は、まだら認知症の症状がみられるようになります。さらに神経症状(運動障害、感覚障害、言語障害 など)や喜怒哀楽の感情がコントロールできないこともあります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは

特殊なたんぱく質(レビー小体)が大脳皮質や脳幹に蓄積してしまい、それが脳の神経細胞を破壊、減少させていくことで発症する認知症です。よく見受けられる症状は、幻視、妄想、認知機能障害です。またパーキンソン病でみられる手足のふるえ、筋肉が硬くなるということもあります。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症とは

ピック病とも呼ばれ、40~60代という早い年代で発症するのが前頭側頭型認知症です。主に前頭葉と側頭葉が何らかの原因によって萎縮するなどして発症します。現時点で原因については特定されていません。

主な症状は、怒りっぽい、人の話を聞かないでしゃべる、異常行動(浪費、過食、窃盗、徘徊 など)、人格の変化といったもので、他の認知症でみられる記憶障害がほぼ現れないとも言われています。

KWメンタルクリニック
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