心的外傷後ストレス障害とは
過去に非常につらい体験をして、その際に心に衝撃を受けると、時が経過してからも再びその場面を体験したかのような感覚(フラッシュバック)に襲われることがあります。これを心的外傷後ストレス障害と言い、一般的にはPTSDとも呼ばれています。
東洋医学では、PTSDを治療する場合、心身一如という考えが応用出来るかもしれません。この場合(心的外傷)は於血と捉えて、記憶というのが外傷の部分で滞っているとしています。したがって、それを流す必要があると結論づけられるわけです。
これは東洋医学で言うところの「気・血・水」のうち、血(けつ)を流していくことになるわけですが、心的外傷というのは根強く残っていることが多く、そう簡単に消すことはできません。残るということは、何かしら必要があるからとも考えられるわけですが、その辛い記憶から何を学び、気づいていくかも重要になっていきます。しかし、辛すぎるという場合は、対症療法による治療を行うこともあるでしょう。
なお波動理論から考えると一番辛い記憶と正反対の出来事を思い起こすことができれば、逆位相となって心的外傷は相殺されるという事が成り立つということになります。具体的には、辛い記憶を思い出した場合、それを吐き出しつつもリラックスしていき、辛いとは対極にある、楽しいことや心地よいことを想像するようにします。
ミルトン・エリクソンは、心的外傷(トラウマ)の治療をする際に患者さんがトラウマと直接向き合うということはしませんでした。なぜなら、そのようなことをしなくてもトラウマは自然と思い出してしまうからです。ただ楽しいことや心地よいことは、自らが想像しようとする意志がなければ、頭の中で自然に浮かんでくるということは難しいと思われます。しかもトラウマを思い出してしまう思考パターンに陥っているのであれば、楽しいことなどを思い出す思考パターンになるように訓練する必要もあります。これら訓練や楽しい経験を積み重ねていくことで、次第に心的外傷(トラウマ)は徐々に和らぐようになっていくでしょう。
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