身体表現性障害とは
身体表現性障害は、患者さんが身体の不調を訴えているものの、医療機関で検査等を行っても身体の異常が認められず、なかなかその状態が改善されない場合を言います。
内科などを受診した患者さんが、その際に精神的な問題であるとされ、精神科や心療内科に紹介されてくるケースがよく見受けられますが、全てがこころの問題に限ったことではないと考えられます。私が脳外科の外来を担当している頃、体調不良を訴えている方で検査をしても異常が見つからない方の9割以上が脳外科領域に関係する症状を訴えていました。この場合、主に頭痛等を訴えて脳神経外科を受診された患者さんに対して、頭部CTやMRIなどの画像検査を行っていたわけですが、それでも異常がとくに見つからなかったという方々が身体表現性障害という事になります(原因がわからないまま頭痛を繰り返す、慢性頭痛 など)。
ただこのような状況は、脳外科に限ったことではないと思われます。例えば、消化器症状を訴えた患者さんが、消化器科を受診し、詳細な検査をしても病変などの異常が見つからないということも少なくありません。そして、この場合は機能性ディスペプシアなどと診断されることもあります。
つまり、このような患者さんが精神科や心療内科を受診されると身体表現性障害と診断されるというわけです。かつては、動悸や胸痛など、心臓病のような症状が起きている場合は、心臓神経症などと診断されていたこともありました。
なお身体表現性障害の原因はストレスなどによって引き起こされると考えられていますが、ストレスと一口に言っても様々な要因があります。代表的なものをいくつか挙げるとシックハウス、食品添加物、遺伝子組み換え、農薬、電磁波、放射能、気圧の影響、生理の関係、血流の関係、冷え、生活の乱れ、磁場の乱れ、栄養不足、不安・葛藤などの心理的なもの、などです。
ストレスとなる要因を全部明らかにしていくというのは、現代の医学では困難とされています。それでも何が原因であるかなど、医療従事者も患者さんも常に学ぶ、気づくといった努力をし続けなくてはなりません。
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- 心療内科、精神科
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