強迫性障害とは

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強迫性障害も不安障害のひとつです。(強迫性障害の)患者さんご自身も無駄な行為(行動)と頭ではわかっているのですが、その行動を強迫的に繰り返してしまうことを言います。なお脅迫と強迫は違います。前者は犯罪行為ですが、後者は不安やこだわりが強い状態を言います。

不安が強く出ていると、その不安を解消しようと確認行為(鍵を閉め忘れていないか 等)などを何度も繰り返すようになります。この行為は場合によっては役立つこともあるかもしれません。ただそのような場面でない限りは、したいと考えていることがなかなか達成できないということになります。

ただこの達成できないと思われている行動は、もしかすると達成したくないという願望が含まれているかもしれません。例えば、外出の際に鍵を閉めたか、ガスの元栓を閉めたかなどを繰り返す行動(ルーティン)が多くて強迫的になっているなどの場合、出かけたくないという意思の表れの事もあるでしょう。そのため強迫的な症状というのは、あくまでも本人の味方であるということを学ぶことができるかも知れません。

このほかにも不安に依存していることもあれば、完璧主義というこだわりから起きる可能性もあります。ただ職人気質という言葉もありますようにアート作品や重大なプロジェクトを完遂させるには、ときに強迫的なこだわりを要することもあるかと思われます。しかし日常生活に強迫の影響が及んでいるのであれば、何らかの対症療法が必要かも知れません。

なお強迫性障害の症状のひとつにウイルス汚染や手の汚れを恐れて何回も繰り返し手を洗い続けるという行為があります。コロナ禍(新型コロナウイルス禍)においては、このような行為は推奨される方向になってきています。ただ手の皮が剥けて皮膚が障害を受けても洗い続ける、あるいはウイルス感染を恐れて洗い過ぎてしまうと人に有益とされるウイルスや細菌までも洗い流してしまうといった問題点もあります。

KWメンタルクリニック
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