原因論の罠、目的と手段 精神医学及び医学全体を批判的にみる立場では、現代西洋医学は対症療法に過ぎないという事になります。 しかし原因論で考えていると、症状は結果という事になります。 そして原因がわかっても、実際には症状は無くなりません。 すると症状をどうにかしたいという事になり、結局は対症療法になってしまいます。 しかし… 続きを読む 院長
おとぎの国のウクライナ侵攻 子供の頃、世界名作劇場というテレビ番組がありました。 当時の関西に住んでいた方ならわかるでしょうが、番組はスポンサーであるパルナスのコマーシャルから始まっていました。 こんな感じで・・・・・ 「ぐっと噛みしめてごらんー。ママの温かいぬくもりがぁ、お口の中に染み通るよ~、パールナス。」。 そのあと「… 続きを読む 院長
法華経からミルトン・エリクソンへ 大阪ミナミの繁華街を歩いていたら、いつの間にか東京上野の繁華街に変わっていた。 という夢を見た事がありました。 今回は法華経の話をしていたら、またまたミルトン・エリクソンの話に変わっていたという内容です。 精神病院で勤務をしていた頃、症例検討会というものがありました。 そこで毎回議論されるのは結局、… 続きを読む 院長
山々が見える風景1 幼い頃、家の裏には秋葉山がありました。 物心ついた事から、山を見て育ったのです。 幼稚園の頃、和歌山市から岸和田市に移り住みました。 岸和田市の自宅からは恐らくは牛滝山、その後ろには葛城山が見えました。 泉大宮の駅からは、牛滝山に行くバスが出ています。 子供の頃、今は亡き父に連れられてそのバスで牛滝… 続きを読む 院長
自由連想法再考 今回は自由連想法がテーマなので、文章も自由連想法的に書かせて頂きます。 全てが性的な解釈になってしまうので、フロイトの精神分析理論そのものには賛同しません。 しかし自由連想法という技法自体は、日常の診察場面で使われているという事に気づきました。 診察で「調子はどうですか?」と質問すると、患者さんが「… 続きを読む 院長
どうしても西洋医学が必要な場合も、ときにはあるものです そもそも基本的には、西洋医学というものがあまり好きではありません。 しかしどうしても西洋医学が必要な場合も、ときにはあるものです。 先日の夕食時頃より、左下腹部から左腰に及ぶ痛みが始まりました。 翌朝の明け方頃より、その痛みは激痛へと変わっていきました。 座っても立っても痛い、横になっても痛い、話す… 続きを読む 院長
出来るだけ害の少ないもの そもそも私は高校生の頃、精神分析(力動精神医学)に興味がありました。 だから医学部で臨床医学の講義が始まった頃、精神科の講義を楽しみにしていました。 しかし実際始まってみると、講義の内容は症候学に関するものばかりでした。 そのため失望して興味を無くして、精神科から離れる事にしました。 しかし脳には興… 続きを読む 院長
まずは精神療法:その1 薬物療法一辺倒に陥ってしまうのは、「患者さんが薬に頼るから」という理由だけではありません。 医者の思考が薬物療法思考になっている場合も、薬物療法一辺倒になってしまいます。 どういう思考かというと、次の如きの思考です。 それは患者さんの話を聞きつつ、まずは「この症状にはどの薬物がいいか」という事を考え… 続きを読む 院長
“梅核気”について ストレスによる、自律神経の乱れが原因と言われています。 この場合、息を吸いづらい場合と息を吐きづらい場合があります。 息を吸うのがつらい場合は、交感神経の働きが優位になっていると考えます。 交感神経の働きが優位になると、のどの筋肉が収縮するので咽喉頭が締め付けられるという理屈です。 天突(てんとつ)… 続きを読む 院長
風邪の特効薬? 風邪はウイルスによるものであり、特効薬がありませんでした。 従来のいわゆる「風邪薬」は消炎解熱鎮痛剤であったり抗菌剤、去痰剤であったり咳止めであったりしました。 つまり、対症療法です。 私が学生の頃、病理学の授業で一番最初に習ったのが「炎症」に関する講義でした。 「炎症とは生体の防御反応である」と習… 続きを読む 院長